イジワル同居人は御曹司!?
「否定しないのか。俺の事が好きだと言っていて、とっとと他の男の元に行くとは本当にお前は軽い女だな」

しかし、奏さんは悪態をつきながら後から着いて来る。

「振った女が他の男の人と何をしていようが関係ないじゃないですか」

部屋のドアを閉めて奏さんを締め出そうとするが、足を挟まれてズカズカ中に入って来る。

「もーなんなんですか!」

酔っぱらてる時にしつこくされてウンザリする。

「風呂だ…」

は?私は思いっきり眉根を寄せた。

「とっとと風呂に入って来い」

「そりゃシャワーくらいは浴びますけど」

「今すぐ!早く!」

なんなのよ!全く!

奏さんに急かされて、強制的にお風呂の用意をさせられる。

ランジェリーを取ろうと引き出しを開けると、視線を感じた。

「あの…見ないで貰えますか?」

「見てない」

奏さんは真顔でキッパリ言い放つ。

それならいいんだけど。

私がランジェリーを取り出そうとすると「ピンクと黒のヤツがいいと思うぞ」とすかさず指摘された。

しっかり見てるじゃん。


温めのシャワーを浴びて、苛立ちながら髪と身体をおざなりに洗う。

お風呂から上がると、お肌を化粧水と乳液で保湿して、髪をドライヤーで乾かした。

酔い覚ましに水を飲もうとキッチンへ行くと、リビングで奏さんが待ち構えていた。
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