イジワル同居人は御曹司!?
オフィスは白を基調にしており、クリーンで綺麗。

大きな窓を設えていて柔らかな日差しがたっぷり差し込んでいる。

カラフルなソファーが所々に置かれていて、インテリアのアクセントとなっており、なんというか、お洒落…。

うちのThe会社という雰囲気とは全然違う。

しかも、外国人の姿が多く見受けられ、聞こえて来るのはほぼ英会話。

なんだかアウェー感満載でちょっと居づらい。

こんなことなら山下も連れてくればよかった。


そもそも、こうなったのもあのメガネのせいだーーー


奏さんとの電話は想像以上に難航した。

『作り込みの段階なので変更はある程度可能だと思いまが、何か御社側で仕様を変更されたい意向でもありましたか?』

「いや、ただ私が変更出来ないかと思っただけです」

奏さんは再び黙り込む。

『申し訳ありませんが仰る意味が全く解りません』

言葉は丁寧だけど、苛立って来たのが受話器越しに伝わって来る。

「あの私の方で思うところがありまして、変更が必要かどうかって事についても相談したくて、小泉さんに」

迫力に押されてつい小泉さんを強調してしまった。

奏さんは三度の沈黙。

『電話じゃ埒があきませんね。此れから御社へ伺いましょうか?』

いい!いい!来ないで!

奏さんは恋しいけど、仕事となると別問題だ。
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