イジワル同居人は御曹司!?
あの時は、もう接点がなくなると思ったので相当動揺してしまったけど…。

「本当に…俺がどんな職業でも気にしないって思ってくれるのか?」

私はニッコリほほ笑みながら何度も首を縦に振った。

「ビンボー画家になったら私が働くわ。贅沢禁止だけど」

「それを聞いて安心したよ」

奏さんは小さく溜息をついてビールを飲む。

まさかいきなりシェフになる、とか言い出したらどうしよう。

それもいいかもしれない。

きっと奏さんは仕事オタクだし凝り性だから意外とミシュランガイドなんかに載っちゃうかもしれない。

妄想して私はフフッと笑みを零した。
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