イジワル同居人は御曹司!?
朝一でデスクの内線電話が鳴った。
「秘書室の羽瀬です。お疲れ様です」
歩だ。随分と他人行儀な話し方だけど。
「これから21階までお越しいただけますか?会長がお呼びです」
会長が…?何の用だろう。
歩に尋ねたいけど、完全にビジネスライクに徹しているので何となく聞きずらい雰囲気だ。
「わかりました。直ぐに伺います」とだけ言うと私は受話器を置いた。
しかし、会長は私に何の用があると言うのだろう。
まさかこの後に及んで二次開発の案件が気に入らない、なんて言い出したらどうしよう。
それでもって全責任を問われ、見知らぬ土地に飛ばされる、なんてことになったら…
奏さんとまた離れ離れになってしまう。
そんな事になったら辞職してやる!!
…と思いつつ奏さんが貧乏画家になるかもしれない現実を思い出した。
そしたらキャンバスを持って一緒に来てもらおう。
きっと美しい自然を目にして作品のインスピレーションが湧くに違いない。
21階に到着すると、歩が私を出迎える。
「あの…」
私が話しかけようとするが「藤田さん、こちらです」
まったく付け入る隙を与えずに、歩は会長室まで私を案内する。
歩…どうしちゃったんだろう。
豹変してしまった親友の態度に私は戸惑いながらも後について行く。
大きな二枚扉の前で歩は立ち止まる。
「会長、データマーケティング部の藤田さんがいらっしゃいました」
『入りなさい』
中から荻原会長の声が聞こえて来た。
「秘書室の羽瀬です。お疲れ様です」
歩だ。随分と他人行儀な話し方だけど。
「これから21階までお越しいただけますか?会長がお呼びです」
会長が…?何の用だろう。
歩に尋ねたいけど、完全にビジネスライクに徹しているので何となく聞きずらい雰囲気だ。
「わかりました。直ぐに伺います」とだけ言うと私は受話器を置いた。
しかし、会長は私に何の用があると言うのだろう。
まさかこの後に及んで二次開発の案件が気に入らない、なんて言い出したらどうしよう。
それでもって全責任を問われ、見知らぬ土地に飛ばされる、なんてことになったら…
奏さんとまた離れ離れになってしまう。
そんな事になったら辞職してやる!!
…と思いつつ奏さんが貧乏画家になるかもしれない現実を思い出した。
そしたらキャンバスを持って一緒に来てもらおう。
きっと美しい自然を目にして作品のインスピレーションが湧くに違いない。
21階に到着すると、歩が私を出迎える。
「あの…」
私が話しかけようとするが「藤田さん、こちらです」
まったく付け入る隙を与えずに、歩は会長室まで私を案内する。
歩…どうしちゃったんだろう。
豹変してしまった親友の態度に私は戸惑いながらも後について行く。
大きな二枚扉の前で歩は立ち止まる。
「会長、データマーケティング部の藤田さんがいらっしゃいました」
『入りなさい』
中から荻原会長の声が聞こえて来た。