イジワル同居人は御曹司!?
最寄駅に到着したのは10:30を過ぎた頃だった。
きっとまだメガネは帰っていないだろう。
PASUMOをかざして改札を出る。
駅前の商店街を抜けると時間が遅いので殆ど人気はない。
残業をしたときはいつもこの位の時間になってしまうので慣れてはいるのだけど、家までの道のりは住宅地なのでとても静かだ。
夜道を一人歩きながら今日の飲み会を頭の中で反芻する。
歩に彼がいる、って聞いた時の桜井のあの表情。
やっぱり彼は歩が好きなのだろうか。
それかあのピチピチの受付嬢かもしれない。
どちらにしても私の勝ち目はなさそうだな…。
歩きながら盛大に溜息をつく。
角を曲がったその時だった。
突然後ろから誰かに抱きつかれた。
ち…ち…痴漢…?!
声を出そうとすると口元を塞がれる。
羽交い締めされながらも恐怖に駆られて、腕の中でジタバタと暴れる。
しかし男性の力には敵うわけもなく力づくで押さえつけられた。
心臓は胸から飛び出しそうなほど大きく脈打ち、嫌悪感から全身が粟立つ。
私は渾身の力を込めてヒールで痴漢の脚を踏みつけた。
「った!」痴漢はたまらず声を上げて腕の力を緩める。
その隙をついて私は腕を振りほどくと、一目散で駅の方へ駆けだす。
きっとまだメガネは帰っていないだろう。
PASUMOをかざして改札を出る。
駅前の商店街を抜けると時間が遅いので殆ど人気はない。
残業をしたときはいつもこの位の時間になってしまうので慣れてはいるのだけど、家までの道のりは住宅地なのでとても静かだ。
夜道を一人歩きながら今日の飲み会を頭の中で反芻する。
歩に彼がいる、って聞いた時の桜井のあの表情。
やっぱり彼は歩が好きなのだろうか。
それかあのピチピチの受付嬢かもしれない。
どちらにしても私の勝ち目はなさそうだな…。
歩きながら盛大に溜息をつく。
角を曲がったその時だった。
突然後ろから誰かに抱きつかれた。
ち…ち…痴漢…?!
声を出そうとすると口元を塞がれる。
羽交い締めされながらも恐怖に駆られて、腕の中でジタバタと暴れる。
しかし男性の力には敵うわけもなく力づくで押さえつけられた。
心臓は胸から飛び出しそうなほど大きく脈打ち、嫌悪感から全身が粟立つ。
私は渾身の力を込めてヒールで痴漢の脚を踏みつけた。
「った!」痴漢はたまらず声を上げて腕の力を緩める。
その隙をついて私は腕を振りほどくと、一目散で駅の方へ駆けだす。