GREEN DAYS~緑の日々~
国人は自宅の二階の自室でランニングシャツ姿のままごろごろしていた。蝉時雨、国人はむくっと立ち上がった。階下から国人の母親と玲子の談笑している声が聞こえる。
「あら国ちゃん」
国人は頭を下げた。
「国人、夏っちゃんのお母さんがスイカ下さったのよ。いただいたら」
国人は畳の上に座ると「いただきます」と小さな声で頭を下げ、スイカにかぶりついた。玲子が感嘆の声を上げる。
「男の子はいいわね。食いっぷりがいいから、見てて気持ちがいいわ。うちは女の子二人だから。おまけに夏は偏食が多くて」
「だけど二人とも凄い美人じゃないの。羨ましいわ。うちなんかムサい男二人よ」
国人の母親はそう言いながら玲子に団扇をかけていた。
「瑞恵は年頃だから少しは洒落っ気もあるんだけど夏はぜーんぜん。お風呂上りなんか未だにバスタオル一枚でうろうろするのよ」
スイカを食べながらそれを聞いていた国人が突然吐いて噎せた。
「あらやだ、ちょっと国ちゃん、大丈夫?」
国人は慌てて隣に置いてあった母親の飲みかけの麦茶を飲み干した。
「ちょっと奥さん、青少年にあんまり刺激の強い話しないでちょうだい」
「あらやだごめんなさいね、うちは女所帯なもんだから」
「国人もまだ子供ねー」
国人の母親はそう言って声を上げて笑った。
「そう言えば国人君、今年はお祭り、夏と一緒に行かないの?」
玲子が何気に尋ねる。国人は言葉に詰まった。
「予定がなければ一緒に行ってあげてくれないかしら。あの子、あなたと行くのそりゃあ楽しみにしてるのよ」
国人の脳裏に一瞬、洸の顔が浮かんで消えた。国人はスイカにかぶりついた。
「あら国ちゃん」
国人は頭を下げた。
「国人、夏っちゃんのお母さんがスイカ下さったのよ。いただいたら」
国人は畳の上に座ると「いただきます」と小さな声で頭を下げ、スイカにかぶりついた。玲子が感嘆の声を上げる。
「男の子はいいわね。食いっぷりがいいから、見てて気持ちがいいわ。うちは女の子二人だから。おまけに夏は偏食が多くて」
「だけど二人とも凄い美人じゃないの。羨ましいわ。うちなんかムサい男二人よ」
国人の母親はそう言いながら玲子に団扇をかけていた。
「瑞恵は年頃だから少しは洒落っ気もあるんだけど夏はぜーんぜん。お風呂上りなんか未だにバスタオル一枚でうろうろするのよ」
スイカを食べながらそれを聞いていた国人が突然吐いて噎せた。
「あらやだ、ちょっと国ちゃん、大丈夫?」
国人は慌てて隣に置いてあった母親の飲みかけの麦茶を飲み干した。
「ちょっと奥さん、青少年にあんまり刺激の強い話しないでちょうだい」
「あらやだごめんなさいね、うちは女所帯なもんだから」
「国人もまだ子供ねー」
国人の母親はそう言って声を上げて笑った。
「そう言えば国人君、今年はお祭り、夏と一緒に行かないの?」
玲子が何気に尋ねる。国人は言葉に詰まった。
「予定がなければ一緒に行ってあげてくれないかしら。あの子、あなたと行くのそりゃあ楽しみにしてるのよ」
国人の脳裏に一瞬、洸の顔が浮かんで消えた。国人はスイカにかぶりついた。