GREEN DAYS~緑の日々~
 翌日の夕方、夏穂はプールの側で国人の練習が終わるのを待っていた。国人が部室から出て来る。

「何してんだよ」

「別に」

「愛車は」

「パンク」

国人は少し呆れた様にしかし笑いながら呟いた。

「よく壊れるよな」

「あたしのせいじゃないよ」

二人で歩きながら、国人はその言葉に眉を尖らせた。あたしのせいじゃない、そうだ。その通りだ。

「どしたの、ぼんやりしちゃって」

「別に。待ってたけど何か用事かよ」

「いや、もうすぐドンドンヒャラララーだなーって思って」

国人は微笑んだ。

「いつも一緒に行ってんじゃん」

夏穂も微笑んだ。国人は持っていた自転車の鍵を上に高く放り投げた。
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