GREEN DAYS~緑の日々~
翌日、洸は帰宅途中の優美を呼び止めた。校内の駐輪場で他人の自転車にそれぞれ腰掛けながら話す。
「見舞い、行かないの」
優美は俯いた。
「庇って貰ったのに?」
「だって、」
「詳しい事情は知らないけど、お母さんが何て言おうと、あいつは君の親の友達じゃなくて、君の友達って言うか」
「だってうちの親、片親の子とは付き合っちゃ駄目だとか言って…」
「どうして?」
「わかんない。お母さんが言うには、片親の子は何となくきっと躾が出来てないだろし、
お父さんの事も色々…って」
洸は一つ咳をした。
「俺がこんな偉そうな事言える筋合いは無いけど、逆の立場だったらどんな気分だろう。
躾が行き届いてないのは、そう言ってあいつみたいな家の子供の事を偏見の目で見てる大人達だと思う。そういう大人達のそういう声が、そういう家の子達をそう印象付けてるんだ。噂話だけで人を好きになったり嫌いになったりしちゃいけない。あいつは周りの人間誰一人傷付けちゃいない。むしろ傷付けているのは俺達の方なんだ。あいつは何もしちゃいない」
最後の言葉が優美の心に重く圧し掛かる。
「友達に手を離されても、あいつは誰の悪口も言わなかった。それ所か君の事を庇って車に突っ込んだ。俺達には出来ない芸当だな。あいつが入院している間がチャンスだと思う。その間に決めればいい」
洸はそれだけ言うと、その場を去った。洸の乗っていた自転車の揺れる音が微かに響いた。
「見舞い、行かないの」
優美は俯いた。
「庇って貰ったのに?」
「だって、」
「詳しい事情は知らないけど、お母さんが何て言おうと、あいつは君の親の友達じゃなくて、君の友達って言うか」
「だってうちの親、片親の子とは付き合っちゃ駄目だとか言って…」
「どうして?」
「わかんない。お母さんが言うには、片親の子は何となくきっと躾が出来てないだろし、
お父さんの事も色々…って」
洸は一つ咳をした。
「俺がこんな偉そうな事言える筋合いは無いけど、逆の立場だったらどんな気分だろう。
躾が行き届いてないのは、そう言ってあいつみたいな家の子供の事を偏見の目で見てる大人達だと思う。そういう大人達のそういう声が、そういう家の子達をそう印象付けてるんだ。噂話だけで人を好きになったり嫌いになったりしちゃいけない。あいつは周りの人間誰一人傷付けちゃいない。むしろ傷付けているのは俺達の方なんだ。あいつは何もしちゃいない」
最後の言葉が優美の心に重く圧し掛かる。
「友達に手を離されても、あいつは誰の悪口も言わなかった。それ所か君の事を庇って車に突っ込んだ。俺達には出来ない芸当だな。あいつが入院している間がチャンスだと思う。その間に決めればいい」
洸はそれだけ言うと、その場を去った。洸の乗っていた自転車の揺れる音が微かに響いた。