GREEN DAYS~緑の日々~
その夜、夕食を終えた夏穂と瑞恵は物干し台に上がっていた。

「夏、良かったね」

「何が」

「何もかも」

いつもより遠くの花火。夏穂は目を細めた。

「花火、見に行きたかったなあ」

「今日のは遠いから」

「お姉ちゃん」

「ん?」

「国人、お姉ちゃんの事、好きだったのかな」

「違うわよ。国人君が好きなのはあんたよ。昔も今も」

「だってお祭り、国人と一緒に行ったじゃん」

「あれは…、国人君、勘違いしてたのよ」

「勘違い?」

「あんたが先生の事、好きなんじゃないかってね」

夏穂は口を尖らせた。

「だけど」

「ん?」

「水入れ、どっか行っちゃったみたいなんだよね」

「え?」

「夜一人で見舞いに来てくれて、その時何だか様子が変だったって言うか」

瑞恵ははっとした。

「それいつの話」

「お姉ちゃん?」

瑞恵は暫く前を向いていたが、やがてゆっくりと夏穂の方を向いた。花火の何色もの鮮やかな色が夏穂を包んだ
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