GREEN DAYS~緑の日々~
校内のプールには大勢の人間が集まっていた。生徒会の腕章を付けた生徒がメガホン片手に叫ぶ。
「女子の予選は九時からです。男子の予選は…」
優美と夏穂は手を繋ぎながらプールの近くの校庭にナイロンの敷物を敷いた。夏穂はガーゼが貼ってある左の頬を気にしていた。
「目立つかなあ」
「いいんじゃない。誰も気にしないよ」
「あっ、そうだ。優美、じゃーん」
夏穂はそう言いながら布製のバッグの中から風呂敷包みを取り出し、中から玲子が作ってくれた二人分の弁当が入っている重箱を取り出した。
「すーげーっ」
優美は感嘆の声を上げた。二人はきゃきゃあ言いながら弁当を口にした。
「あ、そうだ。夏、知ってる?」
「ん?」
「石川先生、辞めたんだって」
夏穂は箸を持っている手を止めた。
「夏、仲良かったんでしょ」
「うーん」
「あたしも知らない仲じゃなかったから、何だか寂しいね」
夏穂は反対側の金網越しに見える校庭の大きなイチョウの木を見つめた。照り付ける日差し。晴天。そうだ。今日は晴天だ。
瑞恵は玲子と自宅で涼を取っていた。玲子は自分で自分の右肩を揉んでいる。
「あー、疲れた」
「どうしたのお母さん」
「いや、ほら、今日水泳大会でしょ?、夏と優美ちゃんの特別弁当作ったのよ」
「お疲れ様。でも良かったわ。優美ちゃんと仲直りしてくれて」
「あら、瑞恵が仲裁してくれたんじゃないの」
「あたしが?、いいえ」
「だったら国人君かしら」
玄関のチャイムが鳴る。瑞恵は出るわ、と言って立ち上がり、玄関に行き硝子戸を開ける。そこに立っていたのは輝明であった。瑞恵は息を飲んだ。
「女子の予選は九時からです。男子の予選は…」
優美と夏穂は手を繋ぎながらプールの近くの校庭にナイロンの敷物を敷いた。夏穂はガーゼが貼ってある左の頬を気にしていた。
「目立つかなあ」
「いいんじゃない。誰も気にしないよ」
「あっ、そうだ。優美、じゃーん」
夏穂はそう言いながら布製のバッグの中から風呂敷包みを取り出し、中から玲子が作ってくれた二人分の弁当が入っている重箱を取り出した。
「すーげーっ」
優美は感嘆の声を上げた。二人はきゃきゃあ言いながら弁当を口にした。
「あ、そうだ。夏、知ってる?」
「ん?」
「石川先生、辞めたんだって」
夏穂は箸を持っている手を止めた。
「夏、仲良かったんでしょ」
「うーん」
「あたしも知らない仲じゃなかったから、何だか寂しいね」
夏穂は反対側の金網越しに見える校庭の大きなイチョウの木を見つめた。照り付ける日差し。晴天。そうだ。今日は晴天だ。
瑞恵は玲子と自宅で涼を取っていた。玲子は自分で自分の右肩を揉んでいる。
「あー、疲れた」
「どうしたのお母さん」
「いや、ほら、今日水泳大会でしょ?、夏と優美ちゃんの特別弁当作ったのよ」
「お疲れ様。でも良かったわ。優美ちゃんと仲直りしてくれて」
「あら、瑞恵が仲裁してくれたんじゃないの」
「あたしが?、いいえ」
「だったら国人君かしら」
玄関のチャイムが鳴る。瑞恵は出るわ、と言って立ち上がり、玄関に行き硝子戸を開ける。そこに立っていたのは輝明であった。瑞恵は息を飲んだ。