GREEN DAYS~緑の日々~
駅へは緑のトンネルを抜けて行く。輝明は俯きながら思っていた。何もかも懐かしい道。結婚した時も、子供が生まれた時も、すべてこの道を通って生きて来た。そしてあの家を出た時も。右からの風が吹き抜ける。輝明は心に決めていた。あの家を訪れる事はないだろう。そして振り向く事も。夏穂の顔が頭を過ぎる。玲子達に見せられた洸の写真に一緒に写っていた夏穂。洸と一緒に笑っていた夏穂。
振り返ってはいけない道。輝明は淡々とその道を歩き続けていた。そしてその後ろを洸がゆっくりと歩いていた。輝明の背中を見ながら。後を追う様に。決して振り返らない輝明の背中を見ながら。洸は歩き続けていた。
振り返ってはいけない道。輝明は淡々とその道を歩き続けていた。そしてその後ろを洸がゆっくりと歩いていた。輝明の背中を見ながら。後を追う様に。決して振り返らない輝明の背中を見ながら。洸は歩き続けていた。