花色のキミに愛し方を教えてあげる。
何回も思った。

生きる意味がないってのは人から必要とされてないってことなんだ。

私は誰からも必要とされない
誰からも…



「ねぇお嬢ちゃん、お小遣い欲しくない?」

お小遣い…
お小遣い…か

「別にいらないです」

「雨の中に1人でいるって家出かい?」

「………」

「だったら俺の相手してくれよ」

「……………相手?」

「あぁ」



…相手
「…私が?」

「君以外に誰がいるんだ」
ニヤリと笑うおっさんは私の腕を掴んだ


この時、私が振り払えばよかった
けど多分“相手”という単語が頭の中にこびりついて離れなかった。

“必要とされてる”

という事がうれしかったんだ。

もう誰でも良かった
私を必要としてくれるならば…

「分かった…」

雨の中、1人の少女と中年男性がホテルへ足を向けた。
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