お前、可愛すぎてムカつく。


桐谷くんも私の隣に立つことができた。


さっき言われた言葉が、まだ頭の中にあって。


モヤモヤしている。



「つーかすげぇ榎本さん!絶対乗れねぇだろって思ってたのに突っ込んでいくんだもんな~」


「このくらい余裕だよ。いつものことだもん」


「バーゲンセールとかにいるおばさんみてぇ…」


桐谷くんが私を見てククッと笑った。



おばさんって…


まぁ中身は若くないとは思うけど。


「榎本さんってズレないね?おもしろっ」


「そう?喜んでいただけて…」



キー――ッ!!


その時急ブレーキがかかり、私の顔は桐谷くんの首元に突っ込んでしまった。


「ごめんっ!!」


「いや大丈夫だけど…」


< 25 / 307 >

この作品をシェア

pagetop