お前、可愛すぎてムカつく。
桐谷くんも私の隣に立つことができた。
さっき言われた言葉が、まだ頭の中にあって。
モヤモヤしている。
「つーかすげぇ榎本さん!絶対乗れねぇだろって思ってたのに突っ込んでいくんだもんな~」
「このくらい余裕だよ。いつものことだもん」
「バーゲンセールとかにいるおばさんみてぇ…」
桐谷くんが私を見てククッと笑った。
おばさんって…
まぁ中身は若くないとは思うけど。
「榎本さんってズレないね?おもしろっ」
「そう?喜んでいただけて…」
キー――ッ!!
その時急ブレーキがかかり、私の顔は桐谷くんの首元に突っ込んでしまった。
「ごめんっ!!」
「いや大丈夫だけど…」