お前、可愛すぎてムカつく。
でもこうやって並んでみるとよくわかる。
私は女にしては背が高くて、それもコンプレックスだったんだけど…
桐谷くんは私よりも10センチくらい背が高くて、体型もガッチリしている。
そのせいかショーウィンドウに映る私はいつもよりも小さく見えるような気がした。
「あのさ…なんであんな可愛い子振っちゃうの?」
「え?」
「私、水原さんに殺されそう…」
「水原?…ああ~。あいつさ、性格悪いから」
え。それをオマエが言うかいっ
なんて、言葉には出せないけど。
一応女の子の中身も見てるんだ。
「大丈夫だって。殺されねぇから心配すんな」
何も根拠がないのに…その適当さ加減がむかつく。
桐谷君は突然立ち止まり私の方を向いた。
「何かされそうになったら言えよ?」
「え!?」
「話だけは聞いてやるから」
ぶっ!
不覚にも一瞬ドキッとしてしまった私って一体…。
“守ってやる”だなんて言われるとでも思ってたのかな。