めんどくさがり系女子の恋愛事情


ーーーーー次の日


午前6時半。

9月になったとは言え、まだまだ暑い。



いつもならまだ家にいるこんな時間に、私は柄にもなく学校のグラウンドにいた。

誰かに強制されたわけでもなく、自主的に。



めんどくさがりな自分がなぜこんなことをしているのか…。

それは昨日の走りが原因だった。

桃は中学のときと変わらないと言ってくれたが、やはり3年間のブランクは大きい。

確実に4人のリレーメンバーの中で一番私が遅い。

このままでは他のみんなに迷惑をかけてしまうと思った私は一人で朝練をすることに決めた。

やるからには優勝したい…なんて誰かさんの熱血魂がうつったみたい。



体育祭までにどこまで元に戻せるか…。

とにかく練習あるのみ。




準備運動を念入りにし、練習を始めた。


一人で黙々と。





< 21 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop