Rolling Love
「2階なの?俺てっきり、リビングの横の和室になるもんだと思ってた」
「あそこじゃ、来客とかあったら落ち着かないでしょ?だから両親の部屋を半分開けて、パーテーション入れたの。お父さんがそうしようって」
「……やべー、思ってたより全然広い。いいの?」

 ドアを開くなり、修ちゃんは聞いてくる。空けてあるスペースとしては5畳あるかないかくらいだから、1階の和室とほとんど変わらないし、実際修ちゃんが一人暮らしをしていたワンルームよりも狭い。

「修ちゃん、どんだけ狭いと思ってたの?」
「いやだってさ、間借りだし、最悪寝れるスペースあればいいかなー、くらいに思ってたからさ」
「そんな狭くちゃ意味ないでしょ?荷物、このくらいの広さで置けそう?きつければもうちょっとなんとかできるよ」
「全然余裕。俺、荷物自体多くないし。親父と俺で一気に運んじゃうわ、家具とかないからすぐ終わるよ」
「よかった。おじさん呼んでくるね」
「おう。俺もすぐ行くよ、ちょっと物の配置とか考える」

 修ちゃんを部屋に残しておじさんを呼びに行くと、おじさんは既に衣装ケースや段ボールを玄関に運び入れていた。あと半分くらい、とおじさんが言うところによれば、修ちゃんの荷物は全部で大きめの段ボール8個分くらいと、三段ボックスが二つ、折り畳みベッド、お布団が一式。半分くらいは服みたいだけど、そんなに多くはない方なんじゃないだろうか。
< 20 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop