いつか晴れた日に
「奥にあると思うんだ」
「はい」
古い伝票が入った段ボールや使い道がないサンプルが無造作にラックの中に並んでいる。
確かに整理整頓されていない資料室での探し物は、一人だと時間がかかるかもしれない。
「あーこれだ」
池永さんがワイシャツの袖をまくって、ネクタイをワイシャツの隙間にねじ込んだ。
嫌な予感がするし、この空間に池永さんと二人きりで居ることが堪えられない。
「すみません、メールを見ただけで伝票ナンバーを控えてなかったので、一度席に戻ります」
なんとか言い訳を見つけて、外に出ようとするけれど
池永さんは、ポケットから一枚のメモ用紙を取り出して「ああ、それならメモしてる」とわたしに手渡した。
諦めの吐息を小さく漏らす。「……はい」と返事をして、それを受け取った瞬間だった。
「なっ?」
池永さんがわたしの手首を掴んで、強い力で引き寄せた。
咄嗟のことに抵抗することも出来ずに、わたしは池永さんの胸に倒れこみ、そして、その腕の中に閉じ込められてしまった。
「や、止めてくださいっ」
そう言うと、池永さんは何かを企んでいるようにクスリと笑う。
「怜奈は可愛いなぁ。今日とかさ、新人君と楽しそうに仕事してるから、なんだか妬けたよ」
その言葉と密着した身体にゾクリとして、「ひっ」と悲鳴のような声が出た。
「はい」
古い伝票が入った段ボールや使い道がないサンプルが無造作にラックの中に並んでいる。
確かに整理整頓されていない資料室での探し物は、一人だと時間がかかるかもしれない。
「あーこれだ」
池永さんがワイシャツの袖をまくって、ネクタイをワイシャツの隙間にねじ込んだ。
嫌な予感がするし、この空間に池永さんと二人きりで居ることが堪えられない。
「すみません、メールを見ただけで伝票ナンバーを控えてなかったので、一度席に戻ります」
なんとか言い訳を見つけて、外に出ようとするけれど
池永さんは、ポケットから一枚のメモ用紙を取り出して「ああ、それならメモしてる」とわたしに手渡した。
諦めの吐息を小さく漏らす。「……はい」と返事をして、それを受け取った瞬間だった。
「なっ?」
池永さんがわたしの手首を掴んで、強い力で引き寄せた。
咄嗟のことに抵抗することも出来ずに、わたしは池永さんの胸に倒れこみ、そして、その腕の中に閉じ込められてしまった。
「や、止めてくださいっ」
そう言うと、池永さんは何かを企んでいるようにクスリと笑う。
「怜奈は可愛いなぁ。今日とかさ、新人君と楽しそうに仕事してるから、なんだか妬けたよ」
その言葉と密着した身体にゾクリとして、「ひっ」と悲鳴のような声が出た。