いつか晴れた日に
「でもさ、本当に、あれだけで良かったの?」
「あれって?」
「富永さんに謝罪するって話、俺は、警察沙汰にしてもいいぐらいだと思ったけど……」
「…………」
そっか、黒崎くんは事情を知らないから、不思議に思うよね。
池永さんが、わたしに構わないでくれるのならそれでいい。
それよりも……
「実は、池永さんが原因で亜紀との仲が拗れちゃったの。池永さんが亜紀に謝罪して本当のことを話したからって、わたしと亜紀の仲が修復できるとは思ってないけど……」
言いながら、色んな想いが溢れ出て涙声になってしまった。
初めて出来た親友と思える友達だったのに……。
「安西さん?」
「あ、ごめっ。大丈夫、だから」
今日は色々有り過ぎて、感情のコントロールが上手く出来ないみたい。
涙が止まらなくなったわたしに、黒崎くんはそっとハンカチを渡してくれた。
「綺麗だから」
「それ、また言ってる」
クスリと笑うと黒崎くんがわたしの頭を優しく撫でた。