いつか晴れた日に

送ってくれるという黒崎くんの言葉に甘えて、最寄の駅まで一緒に帰ってきた。
さすがに家の前まで送ってもらうのは申し訳なくて、「じゃ、ここで」と断ったんだけど、「夕飯どうするの?」と聞かれて言葉に詰ってしまった。

今日は、コンビニで済ますつもりだった。
一人分を作るのも面倒だし、明日の朝の食パンも買いたい。

「黒崎くんはどうするの?」

そう訊いたわたしに、黒崎くんは一瞬だけ考えるフリをした。

「良かったら、一緒に食べない?」



駅前のスーパーでカートを押しながら食材を選んでいく。

一緒に食べると言っても、わたしの家で作るとは思ってもみなかった。

そう言えば、料理が得意だと言っていたよね?と、その横顔を眺めながら思い出していた。

「何を作るの?」

「んーとね」

頭の中では、何を作るのか決まっているのか、黒崎くんの買い物には迷いが無い。

レタスにきゅうり、そして、トマト。これはサラダだよね。
それから、パン粉をカートに入れた。

と言うことは、揚げ物?それともハンバーグ?

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