いつか晴れた日に
と言っても、テレビに集中出来るわけも無くて。
今日あった出来事をぼんやりと思い返していた。
黒崎くんとの仲を勘ぐられて、亜紀に嫌味を言われたけど。亜紀の気持ちもわからないわけじゃない。
池永さんと別れたことが余程辛かったんだろうな。
誤解が解けたとしても、亜紀の気持ちは癒されないだろうし。
それより、好きだった池永さんの本性を知って、今以上に傷つくかもしれない。
だとしたら、わたしが池永さんに約束させたことは、ただの自己満足だったのかな。
ふぅと、大きく溜め息を吐いたときだった。
「お待たせ」
黒崎くんの明るい声が響いたかと思うと、ランチョンマットの上に、テキパキと料理を並べていく。
グリーンサラダとエビフライが乗ったプレートにワカメのお味噌汁とご飯。
彩りも綺麗で食欲をそそる。
「美味しそう」と声を上げると「まぁまぁの出来かな」
黒崎くんは嬉しそうに、ニコリと笑う。
ふと、テーブルに飲み物が無いことに気が付いて「お茶、持って来るね」と立ち上がった。
冷蔵庫からウーロン茶を取り出して、氷が入ったグラスに注いでいく。
黒崎くんのお陰で、さっきまでの沈んだ気分が、少しだけ浮上したような気がした。
「頂きます」
二人揃って、手を合わせてお味噌汁を啜る。
一人の食事だと、簡単に済ませてしまうから、作りたてのお味噌汁を口にするのは久しぶり。