いつか晴れた日に

「美味しい」

お味噌汁を飲むと、胃が温まってホッとする。

「エビフライも食べてみて」

「うん。じゃ、遠慮なく」

「今度は、もっと大きいエビフライを作るよ」

「え?」

……今度って、また作ってくれるの?
驚いて箸を持つ手を止めたわたしに、黒崎くんは真面目な顔で向き合うと「迷惑じゃなかったら」と付け加えた。

「迷惑なんて……」

正直に言えば、嬉しい。
だけど、どうして黒崎くんは、わたしにこんなにも親切にしてくれるのだろう。

「あのね、黒崎くん……」

「ん?」

呼びかけたくせに言葉が続かない。

だって、どう説明するればいいの?
一緒に居れば居るほど、黒崎くんはわたしが知っている涼なんじゃないかって思えてくる。

でも、違うんだよね?

< 133 / 159 >

この作品をシェア

pagetop