いつか晴れた日に
今は考えても仕方がないような気がする。お薬を飲んでゆっくり休もう。
そして、明日になったら、わたしと一緒にいた人に会いに行こう。

看護師さんに、その人の容態をもっと詳しく訊いておけばよかった。

命に別状ないんだよね?
怪我の具合はどうなんだろう?

とにかく、明日会って……


「安西さん、起きてください」

肩を優しく叩かれて、目を覚ます。

……もう、朝なんだ。薬のお陰か、ぐっすり眠っていたみたい。
身体をゆっくり起こすと、少し頭が重たい程度で、眩暈や気持ちの悪さは改善されていた。

「お熱、測りますね」

昨夜とは別の看護師さんに体温計を渡されて、それを脇に挟む。

pipipipi,pipipipi

電子音が鳴って体温計を取り出すと、自分では確認せずに看護師さんに渡した。

「平熱ですねー」

ニコリと微笑んで、出て行こうとする看護師さんに「あの」と声を掛けた。
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