いつか晴れた日に
「怜奈ちゃん、お腹空いていたんだね?どうぞ、食べて?」
そうは言われても、怪しい男が作ったものを食べるわけにはいかない。
「食べないの?」
「……要らない」
「じゃ、俺だけ食べるね」
男は「頂きます」と手を合わせて、一人で先に食べ始めてしまった。
これは、何かの嫌がらせ?
お腹が空いているのに、目の前にあるものを食べられないなんて。
……拷問だ。
キュルルルゥ~。
遂にはお腹の虫まで鳴き始めてしまった。
「美味しいよ。怜奈ちゃんも食べようよ?」
「……要らない」
「じゃ、怜奈ちゃんの分も俺食べちゃうけど、いい?」
「う、うん」
頷きながら、涙が出そうになった。
もう、早く食べて帰ってよ。馬鹿ストーカー!!
と。
「はい、アーンして?」
わたしの鼻の先に差し出されたのは、スプーンに一口分だけ乗せられたポテトグラタン。
チーズの匂いがわたしを誘惑する。