いつか晴れた日に
「怜奈ちゃん」
優しく名前を呼ばれて、それから目尻に温かなものが触れた。
「泣かないで。怜奈ちゃんが泣くと、俺も悲しい」
泣いてないよ。ただ、チビタと別れた時のことを思い出しただけ。
だから、心配しないで。
「……え?」
重たい瞼を無理矢理開けると、ドアップのチビタ、もとい涼の顔が。
「ひっ!!」
慌てて飛び起きると、間近で涼がニコリと微笑んだ。
「朝ごはん食べるでしょ?顔洗っておいで」
「う、うん」
「お弁当も出来てるよ」
「……ありがとう」
どうも調子が狂ってしまう。
昨夜、わたしが嫌がることはしないと、床で寝ると言った涼。
流石にこんな狭いベッドで二人で寝るわけにもいかず、そのまま床で寝てもらったけれど。
涼は一体、何がしたいのだろう。
まさかこのまま、此処に居座るつもりなの?