いつか晴れた日に
親しくなっても、必ず別れる日が来てしまう。
ずっと友達だと約束しても、そのうち疎遠になってしまうのだ。
何度繰り返せばいいのだろう。
別れることが辛いなら、辛くならない程度の付き合い方をすればいい。
そんな結論に辿り着いて、わたしは友達を作ることを止めてしまった。
そのクセのような自己防衛本能は、大人になってもなかなか抜けなくて。
ようやく出来た友達が、今の会社で一緒に派遣社員として働いている富永亜紀(とみなが・あき)ただ一人だった。
休み明けのお昼休み
「なに、それ~!二日酔いで目が覚めたら、部屋に見知らぬいい男がいたなんて」
「ちょ、亜紀!声が大きいってば!」
シッと人差し指を唇の前で立てれば、「ごめーん」と亜紀はバツが悪そうに眉を下げた。
わたし達がいる場所は、社内の小会議室。お昼休みだけ使わせてもらっているのだ。
他に誰もいないとは言え、薄い壁の向こうは事務所。こんなプライベートな話を他人に聞かれたくない。
亜紀を軽く睨むと、もう一度「ごめんね」と小声で謝った。