いつか晴れた日に
「うーん。どれにしようかな。わたし、バニラにするから、涼は別のにして?」
「じゃ、俺はベルギーチョコにする」
二人で仲良くベンチに座りアイスを食べて、冗談を言いながら笑いあった。
不思議だった。涼に手を握られてもイヤじゃない。
寧ろ、ずっとそうしていたい。そんなふうに感じるなんて。
「次は、あっちのコスモス畑を見に行こうよ」
「うん」
「その後に、お弁当食べようか?」
「そうだね」
いつもより饒舌で、せっかちに動き回る涼。
そして、何だかんだ理由をつけて、わたしの手を離さない。
そんな涼に違和感を覚えていた。
お弁当を食べた後、バドミントンで遊んでいたら、あっと言う間に息が上がって動けなくなってしまった。
「ち、ちょっと、待って」
涼は肩で息をするわたしを見て、ケラケラと笑っている。
「怜奈ちゃん、運動不足じゃない?」
「……ぅ」
確かに運動らしいことは、何一つしてないけど、こんなに直ぐに疲れるなんて、思ってもみなかった。
「大丈夫?」
「少し休めば、平気だって」
涼はわたしの手を取って立たせると、日陰になっているベンチまで引っ張って行く。
「飲み物買って来るね。怜奈ちゃんはここで休んでて」
「……涼、待って」
「ん、なに?」
振り向いた涼の笑顔が眩しくて言葉を失くしてしまう。