いつか晴れた日に
お財布を手に事務所を出る。
エレベーターを待っていると、営業さんに「安西さん」と声を掛けられた。
池永さんと同じ課の主任だ。
「はい?」
主任がわたしに何の用だろう?
「下に行くならさ、一階の喫煙所に池永が居ると思うから、直ぐに上がってくるように伝えてくれないかな」
なんだ。そういうことか。「わかりました」そう返事をすると「悪いね」と言って、主任はバタバタと事務所に戻っていった。
何か急ぎの用件でもあるのかな?そんなことを考えながら、エレベーターに乗り込んだ。
言われた通り、池永さんは一階の喫煙所で携帯を手にタバコを吸っていた。
喫煙所には、あと一人別の課の営業さんも居た。
ガラス張りの喫煙スペースに向かって歩いていく。
二人ともわたしに背を向けていて、近付くわたしに気付いていないようだった。
池永さんの電話が終わると、営業さんが「お前なー」と笑いながら池永さんの背中を叩いた。
「いやいや」
池永さんも笑いながら、軽く小突き返す。
そんな楽しそうな二人の様子を気にも留めずに近付いた。
そして、喫煙スペースのドアノブを掴んだときだった。
「爽やかな顔して、お前最低だな。結婚決まったんだろ?派遣の子に手ぇ出してどうすんだよ?」
……え?
池永さん、結婚決まったの?
思い掛けない言葉に、ドアノブを持つ手が固まった。
だけど、もっとショックだったのは、池永さんが次に放った一言だった。
「遊ぶなら、今しかないでしょ?」
エレベーターを待っていると、営業さんに「安西さん」と声を掛けられた。
池永さんと同じ課の主任だ。
「はい?」
主任がわたしに何の用だろう?
「下に行くならさ、一階の喫煙所に池永が居ると思うから、直ぐに上がってくるように伝えてくれないかな」
なんだ。そういうことか。「わかりました」そう返事をすると「悪いね」と言って、主任はバタバタと事務所に戻っていった。
何か急ぎの用件でもあるのかな?そんなことを考えながら、エレベーターに乗り込んだ。
言われた通り、池永さんは一階の喫煙所で携帯を手にタバコを吸っていた。
喫煙所には、あと一人別の課の営業さんも居た。
ガラス張りの喫煙スペースに向かって歩いていく。
二人ともわたしに背を向けていて、近付くわたしに気付いていないようだった。
池永さんの電話が終わると、営業さんが「お前なー」と笑いながら池永さんの背中を叩いた。
「いやいや」
池永さんも笑いながら、軽く小突き返す。
そんな楽しそうな二人の様子を気にも留めずに近付いた。
そして、喫煙スペースのドアノブを掴んだときだった。
「爽やかな顔して、お前最低だな。結婚決まったんだろ?派遣の子に手ぇ出してどうすんだよ?」
……え?
池永さん、結婚決まったの?
思い掛けない言葉に、ドアノブを持つ手が固まった。
だけど、もっとショックだったのは、池永さんが次に放った一言だった。
「遊ぶなら、今しかないでしょ?」