1人ぼっちと1匹オオカミ(下)

「…関口は、私の部下だ。誠実で誰よりも事件解決に熱心だった彼がそんなことをするとは思えん」

 広西さんの言葉に目を見開いた。

 あの関口って人が広西さんの元部下…?

「それに、キミが言っていることが真実なら、警察の信用問題になる。…キミは、私に警察の信用を崩せと、言っているのか」

 広西さんの視線が、纏う空気が鋭くなる。

 首元に真剣が突きつけられているかのような錯覚が襲い、呼吸する事さえ忘れる。

 …でも、この人以外に警察内部のことを探れる人を、私は知らない。

 この人以上に私は信用して任せられる人がいない。

 だから…。
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