Ri.Night Ⅲ
「……なめこ汁やらねぇぞ」
あたしの睨みなんて屁とも思っていないのか、優音がクソ生意気な笑みを浮かべながらあたしの方へとおたまを向ける。
「なまこ汁なんていらないよーだ!」
「なめこ汁だ」
「いだっ!」
またしても鋭いチョップを繰り出してくる暴力男優音。
くそぅ、調子に乗りやがって。
ここはお姉様の威厳とやらを見せておかなきゃいけない。
「来いっ!」
「……じゃねぇよ」
「いだっ!……ちょ、連続技とか卑怯!」
ペットボトルを剣代わりにして構えた途端、登頂部に優音チョップが炸裂した。
しかも一度だけじゃなく連続して何度も。
あまりの連続技に頭がバウンドして上げられない。
「ちょ、暴力反対!!やめないと貴兄に言い付けるぞ!」
「じゃあ言ってこいよ」
「……っ、ちょっ!いきなり押さないでよ!危ないじゃん!」
チョップが止まったかと思えば今度はいきなり張り手されて、バランスが取れずヨロヨロと後ろによろける。
「メシ出来たからついでに連れて来い」
「ちょっ!それって絶対言い付けるのがついででしょ!?」
「おっ、お馬鹿な凛音にしちゃあ勘がするどいじゃねぇか。流石!」
「い、いやぁ~それほどでも~、……って喧嘩売ってんのかー!」
「クククッ…。アホだ。アホ過ぎる……」
握り拳をブンブンと振り回しながらわめき散らしているあたしを見て、優音はお腹を抱えて笑い転げている。