Ri.Night Ⅲ
……あぁ、ホントにどうしよう。
知らないフリをしなきゃいけない事は分かってる。
けど、このまま見逃す事なんて出来ない。
鳳皇に行くと分かった以上、止めなきゃいけない。
だって、あたしは獅鷹と鳳皇に喧嘩して欲しくないと思っているのだから。
じゃあ、一体どうすればいい?
貴兄に行かないでと言う?
いや、貴兄の事だからきっと聞き入れてはくれないだろう。
あたしにバレないように水面下で動いていたんだ。
今更中止にするような事はしないと思う。
それに、あたしにバレてやめるような、そんな中途半端な気持ちで決めた訳じゃないだろう。
それなら、あたしがする事はただ一つ。
“そこ”へ行って貴兄を止める事。
けれど、そこへ行ったところでどうやって止めたらいいのか分からない。
でも行かない事には止められない。
だから行くしかないんだ。
それしか争いを止める方法はない。
貴兄は用事を済ませ次第向かうと言っていた。
向かうって何処へ?鳳皇の溜まり場?
分からない。
さっきの会話では何処へ向かうのかは言ってなかった。
……それなら。
ある方法が脳内で閃く。
──それなら、貴兄を尾行するしかない。
それがそこへ行く為の最良の方法だから。