【短編】君だけを愛したい
1ヶ月半前に戻ったんだと思えばいいだけなのに。
オレは、あんなに鬱陶しいと思っていたのが嘘のように、無くなって初めて“寂しい”なんて感じてる。
人間って、順応しやすい生き物だったんだなー…
そして、今……
寂しいなんて通り越して、イライラしてるってわけ。
アイツは一体、何がしたいんだよ?
オレの前に、突然現れて突然いなくなって。
そうするくらいなら、最初から付き纏ったりすんじゃねーよ!!
ムシャクシャする気持ちのままに立ち上がり窓を開け放てば、下校中の生徒たちが階下に見えて。
そんな生徒の群れの中に、無意識に崎村を探すオレがいた。
「あ……」