PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―


わたしは慌てて手を振った。



「謝らないで。わたしが勝手にくっついてるんだもの」


「お嬢って、見るからにお嬢だから、ほんと気を付けなよ? できれば帰りも一緒に動きたいんだけど、あたし、部活がガチだからねぇ」



寧々ちゃんはアーチェリー部だ。


小さいころからやっていて、腕前は超高校級。


何度も全国大会に出ている。



部活も本気、ケンカも強いし、明るくてサバサバしている。


だから、寧々ちゃんは女の子にモテる。



「忠告ありがとう、寧々ちゃん。わたし、自分でも気を付けてみるね。それにしても、襄陽学園って本当にいろんな人がいるんだね。暴走族もいるなんて知らなかった」



でも、わたしには縁がないかな。


< 25 / 555 >

この作品をシェア

pagetop