王子な秘書とシンデレラな御曹司
待ち合わせは演奏会の会場。
今日の演奏会は小さなホールだけど、音響が良くチケット代もお高いと有名な会場。
時間ギリギリでホールの会場へ到着すると
そこはちょっとしたサロン。
やっぱり仕事用のスーツじゃなくてよかった
セレブが沢山ドレスでウロウロしてる。
そして
沢山の人の波から
飛びぬけている可愛い女性。
清香さんがそこにいて、私と副社長を見て頭を下げる。
今日も見惚れるぐらい可愛らしい。
まっ白なふんわりドレスが清楚な彼女に良く似合っている。
そんな彼女の隣には
スレンダーな身体に貼りつくような、黒のサテンのドレス着用の華子様。
ゴージャスな毛皮のコートを着こなす姿が大迫力。
「お待たせしました」
副社長は私の隣からスッと動き
華子様に駆け寄った。
副社長が去った私の隣に
虚しく冷たい風が通り過ぎる。
華子様と並ぶ副社長を後ろで見ながら『冷静になれ』と自分に言い聞かせた。
長身なふたり
知的で優しい顔をした副社長と
エキゾチックな美形の華子様は
意外にも
お似合いである。
『お似合いでよかったでしょ』
さっきよりもっとキツく自分に言い、喝を入れていたら
「雅さん綺麗です。本日はありがとうございます」
笑顔の清香さんが目の前に現れた。
「清香さんもお疲れさまです」
お世辞とわかるけど
自分より100倍可愛らしい人に、褒められると緊張しちゃうよ。
「行きましょうか。私達は少し離れた席を取ってあります」
清香さんは小柄な身体でテキパキ動いて私を誘導してくれた。
クラッシック演奏会
心地よくなって
眠らないように頑張ろう。