王子な秘書とシンデレラな御曹司

演奏会は素晴らしかった。

どこぞで聞いた事のある曲もあったし
クラッシックっていいなぁって思う。
心が洗われた気がするよ。

最近
色々あって余裕もなかったからな。
しみじみ思いながら副社長の車に四人で乗り込み、予約してあるレストランに移動。

主役の2人組と私と清香さん組に分かれ
テーブルも別にする。

影から私はドキドキしながら副社長を見つめる。

大丈夫か?会話はできるのか?
マニアックな会話してないだろうね。
クリンゴン語とか出さないでね。
そんな海外ドラマの宇宙人の言葉なんて誰も知らないんだから。
コーヒーの話は禁止だよ。
だってずーっとその話になるから禁止。

華子様を楽しませて
お話をしっかり聞いてあげて
楽しいディナーにしてほしい
ってゆーのか……ミスしないでね!

お見合いを設定した
お世話なおばちゃん気分だわ。

気になってしかたない。
首を伸ばしてそっちばかり見る私に
「雅さん。大丈夫ですよ」清香さんは笑ってそう言った。

「華子様は啓司様と雅さんを気に入ってます。大丈夫です」

「でも……うちの副社長は普通と違って……心配なんです」
ちょっとへタレだし
空気読めないし
マニアックだし
怒りのツボと笑いのツボも違ってるし
心配でたまらない。

すると
「大丈夫です。うちの華子様も普通と違いますから」

清香さんは堂々と胸を張ってそう言った。

そこ……堂々と言うとこか?





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