王子な秘書とシンデレラな御曹司
副社長達を気にしながらも
料理に手を伸ばすと……あ……美味しい。
食欲が勝ってしまった。
一口食べると緊張が解けたように、私は清香さんとの会話を弾ませた。
清香さんは私より2コ下の24歳。
20歳前後と思ってたら
24とは……。
「童顔なんです」
汚れなき
にっこり笑顔がまぶしいわ。
お父さんは麻生家の運転手さんで
お母さんは麻生家のハウスメイド。
いわゆる職場恋愛で結婚し、清香さんが産まれたのだけど、ご両親は清香さんが3歳の時に事故に合い他界。
遠くの親戚に預けられる寸前
当時小学生だった華子様が突然『清香は私の物だ』そう言い切って譲らず、そのまま清香さんは麻生家で暮らす事になった。
「引き取り先の親戚がお金目当てで、華子様は鋭く見抜いていたようです」
恐るべし小学生の華子様。
それから二人は一心同体。
どこへ行くのも一緒
華子様の全てを清香さんが世話をし
清香さんの全てを華子様は目をかける。
清香さんの服装は華子様チョイス。
初めて会った時の高そうな着物も華子様チョイス。
だからよく
清香さんは華子様と間違えられるらしい。
それだけ一緒に居ると
間違えられるのも無理ない。
そして
間違えた方は
相当のショックを受けるそうだ。
だよねー。
清香さんと華子様
真逆すぎるわ。