王子な秘書とシンデレラな御曹司

「副社長は関係ないでしょう」

「あーそーですね失礼しました」

「態度悪っ!」

「一緒に仕事してると似てきますよね」

「何それ?」

「別に」

「サイテー」

ポンポン言い合ってから
私はプンと横を向き
副社長はムッとしてハンドルを握りアクセルを踏む。

会話はない。
いやーな空気だけ密室に充満。
松岡しゅーぞーさん呼んできて消臭剤かけてほしいわ。

窓の外に見えるのは
街で飾られているクリスマスイルミネーション。
宝石のようにキラキラ輝く電球が、車の流れと共に消えて流れる。

高級車は静かに走り
会話がないのが悪いのか
美味しい料理でお腹がいっぱいのせいか
疲れが一気に出たせいか

いつの間にか
革張りのシートに身をゆだね
目を閉じ

幸せに眠りについてしまった。



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