王子な秘書とシンデレラな御曹司
退社後の本日の予定はお買い物。
副社長の車に乗ったのはあれっきり。
あの日以降は華子様の方で車を出してくれているので、運転手さん付で行動。
庶民の私にはもったいない限り。
今日のお買い物は清香さんのお洋服。
絶対足を踏み入れないようなゴージャスなお店に皆で入り、お店の人が服をたくさん出してくる。
清香さん用のお洋服なので
いかにも女の子って感じのお洋服。
パステルカラーがいっぱい
「雅はどれがいい?」
華子様は言ってくれたけど、値札を見ると冗談でもおねだりできないお値段。
こんなペラペラな生地でこのお値段とは凄い。
「私は見るだけで楽しいです」
自分に縁のない世界を見るのは楽しい。
ふらふら歩いていると一枚のドレスに出会った。
ホールに飾られていたドレスはサーモンピンク。
ジャガード生地でゴワゴワしてるけど
その分ウエストからのタックがたっぷり入っているので、スカートがふんわり広がる。
シルエットが綺麗。うっすら白いバラの模様が浮き出てるんだ。
袖もフレンチスリーブで露出も少なく上品。
私みたいな男前な女には縁がないけど
とっても綺麗なドレスだなぁ。
うっとり見ていると
「それにするか?」
いつの間にか背後に忍び寄る華子様。忍者かっ!
「え?いえいえめっそうもない。清香さんに似合いそうって見てました」
焦りながら返事をすると
華子様はスッと奥の方に目をやる
私もそれに続くと
清香さんと副社長が
とっても楽しそうに会話をしていた。
柔らかな春のような優しいふたり
副社長は清香さんともお似合いだ。
ずーっと見つめていると
華子様は低い声でこう言った。
「雅は啓司が好きなのか?」
ストライクゾーンに真っ直ぐ入った
大谷しょうへー君もビックリな超スピード。
どうやって逃げよう
この質問。