王子な秘書とシンデレラな御曹司

「あー……うー……」と、頭を真っ白にして返事に悩んでいると

「まぁ……いい」って、あっさり華子様は答え、また目を細めて2人を見つめる。

「人を好きになるとは、楽しいけれど切ないものだな」

「はい」

そうですね。その通りです。
華子様も副社長を想って切なくなるのだろうか。

「雅よ」

「はい」

「愛人という手もあるぞ」

「はぁ?」

「私は雅の事も気に入ってるから、啓司と清香と雅と私で楽しく一緒に暮らすとするか?」

「えええっ?」

セレブな店で大きな声を出して驚くと
店中の人がもっと驚いて私を見つめた。

すると華子様は初めて声を上げて笑い出す。

「お前は冗談も通じないのか?可愛いヤツだ」

華子様は笑い続け

私は恐ろしい冗談に膝から崩れた。


誰か助けて

華子様の冗談がスケール大きすぎる。

庶民の私は

目まいクラクラです。


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