王子な秘書とシンデレラな御曹司
クリスマスが迫って来た。
『25日は遊んであげるけど24日はダメ』
仲良し友達にそう言われ
24日はおひとり様のクリスマス。
悲しい。悲しすぎるけど
ケーキだけは絶対買って食べてやる!
ちくしょーー!
ひとりでワンホール食べて胸やけしてやる。
泣けるDVDレンタルして大泣きしてやる。
「準備とかあるでしょう。イブの夜は早退していいですよ」
副社長のさりげない気づかいに胃を痛める私。
「別に準備もありませんから」
副社長の年末年始のスケジュールを確認しながらそっけなく返事。
クリスマスイブなんて
別にごく普通の木曜日じゃん。
vs嵐も入るし相葉ちゃん観て癒されるからいいよ。
「副社長こそ華子様との予定は大丈夫ですか?」
人の心配より自分の心配でしょう。
「華子様はいつもご家族で過ごされるので、僕の出番はありません」
クリスマスは家族か……逆にセレブを感じる。
副社長は大きく伸びをして「ちょっとだけ寝ます」って朝の10時からソファにゴロリ。
「11時にシステム部の小堺さんが来ますので、30分寝かせて下さい」
上着を脱いでネクタイ外し
身体を沈めて
幸せそうに目を閉じて腕を組んで横を向く。
行動が早い。
「いや副社長困ります」
「30分だけ」
まどろみながら答えて
そのまま熟睡。
寝つきが良すぎるだろう。
まぁ仕方ないか
仕事+華子様とのデート。
デートを終わらせてからの職場に戻って仕事してるし。
朝だって早く来てるし。
最近
うちの副社長は弟さんに負けている。
会議で出す案とか
こちらでまとめてる商談とか
なぜか先回りで
あっちが公表しうちは二番煎じになって、お手柄はあっち。
兄弟だから考えは同じだから?
それはないだろう。