王子な秘書とシンデレラな御曹司
昨夜の事を思い出すと顔が赤くなる。
優しいキスだった
優しく抱いてくれた
私を女の子って認めてくれた啓司さん。
気持ちと身体がひとつになり
抱かれて
もっと好きになる。
手袋のお礼を言わなきゃ。
食事のお礼も。
深呼吸して部屋に入ると、彼はいつもの穏やかな顔で顔を上げる。
「あの、遅くなってすいません」
ダメだ
顔を見るとドキドキが止まらない。
「おはようございます。雅さん」
「昨日は……」
「さっそくですがこちらの資料の件だけど……」
啓司さんの表情は変わらない。
いつもの仕事モードになってる。
だよね。
そうだよね。
今は仕事が忙しいんだよ。
公私混同してはいけない。
「はい。何でしょう」
私も仕事モードに変わり
いつものように動き出す。
まずは仕事
それから……昨日のお礼……。
いつもの景色が明るく感じる。
大好きな人と一緒に居れる時間を大切にしよう。