王子な秘書とシンデレラな御曹司

「お世話になってるシステム部と警備室と、お掃除のお姉様たちの部屋に配ってきますね」

「はぁ?」

「一番最初に雅さんに飲ませたかったんです。用意してあるので配るだけです。すぐ戻ります」

豆の袋を3つ抱え
副社長は逃げるように部屋を出る。

「副社長仕事!」

いや
これから忙しいんですけど
相手もいきなり副社長がやって来て、豆を配られても……

配られて喜ぶか。

困った人だけど
素直で優しくて
本人を知ると
周りの誰もが彼の事を好きになる。そんな素質を持った人。

やっぱり彼はこの会社に必要で
トップになって欲しい。

コーヒータイムの5分で戻らないと
社内放送で呼び出すぞ。

華子様と照れながら電話してたな
『好きですよ』か……

今年は合コンでも行こうかな。

前向きに頑張ろう。







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