王子な秘書とシンデレラな御曹司
コートを預けて会場に入ると、きらびやかな別世界が広がった。
ゴージャスなシャンデリアの下
遠くの方に小さなステージがあり
円型テーブルが沢山並ぶ。
服装も和風ありーのドレスありーの
チャイナありーのコスプレありーの
なんでもおっけー。
経理の女子は魔女のコスプレで揃え
営業二課の女子はジブリシリーズ。
一課はディズニーかな。
あのミニオンズは誰だろう。
見てるだけで楽しい。
あまり話した事もなく
知らない顔もいるので、社内恋愛出会いの場とも呼ばれていた。
「雅王子」
「こっちですよー」
受付は総務女子。
思えば私も毎年ここに並んでたっけ
準備も忙しかったろうに。
「お疲れさま」声をかけてから差し出されたタブレットをタッチすると、今日の席順を教えてくれた。
うわっ中央のステージ寄りの席か
居眠りできないぞ。
隣は誰かな秘書課じゃなかったらいいな。
ゆっくりと進んで自分の場所に座ろうとすると
まじか
隣の席は
社長だった。
だれか代わってーーーーー!