王子な秘書とシンデレラな御曹司

コートを預けて会場に入ると、きらびやかな別世界が広がった。

ゴージャスなシャンデリアの下
遠くの方に小さなステージがあり
円型テーブルが沢山並ぶ。

服装も和風ありーのドレスありーの
チャイナありーのコスプレありーの
なんでもおっけー。

経理の女子は魔女のコスプレで揃え
営業二課の女子はジブリシリーズ。
一課はディズニーかな。

あのミニオンズは誰だろう。

見てるだけで楽しい。
あまり話した事もなく
知らない顔もいるので、社内恋愛出会いの場とも呼ばれていた。

「雅王子」
「こっちですよー」

受付は総務女子。
思えば私も毎年ここに並んでたっけ
準備も忙しかったろうに。

「お疲れさま」声をかけてから差し出されたタブレットをタッチすると、今日の席順を教えてくれた。

うわっ中央のステージ寄りの席か
居眠りできないぞ。
隣は誰かな秘書課じゃなかったらいいな。

ゆっくりと進んで自分の場所に座ろうとすると


まじか

隣の席は


社長だった。

だれか代わってーーーーー!






< 158 / 245 >

この作品をシェア

pagetop