王子な秘書とシンデレラな御曹司
「あと僕の後ろのカウンターの繋ぎ目にも隠していて、角度的に僕のパソコン画面が綺麗に丸見えです」
「隠しカメラですか?」
「僕達の机の下に盗聴器もありました」
「どうしてそれを?いつわかったんですか?」
「落ち着いて雅さん」
落ち着いてって
これが落ち着いていられるか
だって
この部屋の全行動と会話がバレバレって話なんでしょ。
冗談じゃない。
私が上から目線で、副社長を怒ってる姿が丸見えの丸聞こえ。
おっそろしい話。
手探りで机の下とか
いかにも隠し場所にピッタリな、コーヒーセット辺りをガサゴソ見渡してしまう。
「バレンタインの日に外しました。大丈夫」
焦らせないでよ。一気に脱力。
机の上に身体をのせてグッタリしていると
「敵サイドのは外したけれど、交換で僕達のを設置しました」
「なんでー?」
油断も隙もないわ。
でもどうして私達の姿を……あ……もしかすると
「わざとお団子を盗ませて、その様子をカメラで撮影してたとか?」
恐る恐る聞いてみると
「よくできました」と、先生が生徒を褒めるような顔をし
副社長は
私に最初から話を聞かせた。