王子な秘書とシンデレラな御曹司

部屋の上には高性能のカメラ
そして後ろのカウンターにも隠しカメラ
これは副社長のパソコン画面が丸見えの位置。

パソコンで作成した書類は丸見え。

机の下に盗聴器。
それも副社長と秘書の机にひとつずつ。

『すぐ外しましょうか?』
小堺さんに言われたけれど副社長は考える。

これを逆手に取ろうと。


「どうして私に教えてくれなかったんです?」

最初から教えてくれたらいいのに。
いや
普通秘書には教えるでしょう。

怒ったように聞いてみると

「雅さんに教えたら、カメラを意識して動きが不自然になります。すぐバレます」

しれっと言われてしまった。


うーーーっ
否定できない。悔しい。


「こないだ私が『スパイがいるかもしれません』って言ったら『人を疑ってはいけません』って言ったじゃないですか」

「嘘も方便」

「いかにも善人って顔して、世間知らずの御曹司のフリして……」

「雅さん。渡る世間は鬼ばかりですよ。簡単に人を信じちゃいけません」


この

鬼畜ーーーー!




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