王子な秘書とシンデレラな御曹司

「わっ私なら、カメラと盗聴器を外して田崎専務と弟さんに叩きつけます」

「それでは弱い。叩きつけても『自分じゃない』って言われたら終わり。彼らと繋げる決定打にはならない」

正論って嫌い。

「決定打が欲しかったんです」

副社長は天井を見上げて話を続ける。

さてさて
敵の動きは見えた。

副社長のアイデアを全て盗み取り
お手柄いっぱい残して実績を作り
後継者となる。

敵はさりげなく焦ってる。
その理由は華子様。
資産家ホテル王のお嬢様。

副社長が華子様と上手くいけばいくほど、彼らは焦る。

焦るとボロを出す確率も高くなる。

潰すなら今。

だからカメラと盗聴器には気付かないふりをして毎日を過ごす。
もちろん仕事も全力投球。
たとえ盗まれる案だとしても
知らん顔でパソコンで製作し喜んで盗ませて相手の手柄にさせておいて

自分は水面下で田崎専務と弟の部屋を探る。

全く同じ事をして。


「隠しカメラと盗聴器を付けたんですか?」

「うちのシステム部って凄いんですよ。そっちの知識も豊富でして」

目が輝いてますよ。

仲良しのオタク仲間ってハッキリ宣言しなさい。
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