王子な秘書とシンデレラな御曹司
「考えとけよ」
照れた顔してサラッと言われた。
なんじゃこれ?
「いや、うちら付き合っても無いし」
「今から付き合おう。今日が俺らの付き合い記念日」
「どんな冗談?」
「食事してホテル行く?」
「たっ……健!」
「指輪買いに行くか?」
「いや……あの」
エレベーターが静かに停止する。
「いいタイミングで会ったわ。俺さ……もしかしたら海外支社に来春から行くかもしれないから、プロポーズしておく」
「プロポーズって、あんたほどのいい男なら、私じゃなくて他の女の子達がいっぱい」
「俺はお前がいいの。知らなかったの?どんくせー」
そう言って
大きな筒で私の頭を軽く叩いてから
一階の人混みの中
スッと姿を消してしまった。
ジェットコースターな日々。
タイムマシンがあるならば
昨日の朝からやり直したい。