王子な秘書とシンデレラな御曹司

「雅さんは王子様じゃない。僕にとってたったひとりのお姫様。強気だけど本当は弱くて優しくて最高に可愛らしい。僕だけのお姫様です」

「啓司さん」

「僕と結婚してくれますか?」

彼はやっといつもの優しい笑顔を見せ、私の涙をそっと指で払う。

私も

ちょっとマニアなオタクで

人とズレた所があって

へタレてるけど


最高に優しくて

努力家で温かい

あなたが大好きです。


「はい」と笑って返事をし


そっと
彼の胸に抱かれ
唇を重ねる私達に周りからの拍手が聞こえた。

あぁ
こんな場所でプロポーズされてキスされて

後が怖いけど

それは後で考えよう

今は愛する人の胸で幸せをかみしめよう。


啓司さん

大好きです。


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