王子な秘書とシンデレラな御曹司
「私は清香がいればそれでいい」
華子様は清香さんが好きなの?
意外なる真実に私は言葉が出ない。
「私は清香を愛している。後は何もいらない。地位も財産も捨てていい」
華子様は本気なんだ。
「清香が誰か他の男を選ぶ時。私は喜んで清香を手放す覚悟はあるが、今はこのままのでいい」
そういえば
華子様は啓司さんと清香さんが楽しそうに話をしている時、とっても愛しそうに二人を見ていた。
私は啓司さんの事を見ていたと思ってたけど
華子様は清香さんを見ていたのか。
「清香さんのお気持ちは?」
清香さんは華子様が大好きで尊敬していて、いつも華子様の幸せを願っていると本人から聞いた事があった。
清香さんも恋愛対象として華子様を見ているのだろうか
華子様は優雅に首を横に振る。
「私はこう見えても臆病者でね。清香の気持ちは聞いてないが、聞く気もないからこれでよい」
黒の女王様はそう言い残し
少しだけ寂しそうに笑い
私の元を去って行く。
人の愛って
それぞれだ。