王子な秘書とシンデレラな御曹司
華子様と別れ
色んな複雑な思いを感じながら、私は家にダッシュする。
どうも華子様と会うと
その個性的な魅力に虜にされてしまい
余韻に浸って
ボーっとしてしまう。
いかんいかん。
切り替えなきゃ啓司さんが来てしまう。
夕暮を背にした早咲きの桜を味わう暇もなく
私は走って家に戻り
部屋を確認。
今日
初めて彼が部屋にやってくる。
半年ほど一緒に仕事はしたけれど
お付き合いしてまだ何日目
初めて部屋にご招待。
いやご招待というのか
啓司さんが『雅さんの部屋に行きたい』って騒いでいたので自然にこうなる。
狭いけどいいのかな。
あの資料室で広いって言ってたぐらいだからいいのか。
お付き合いホヤホヤだけど
先にヤッてるし
妊娠騒動起こしてるし
プロポーズもされたし
いや
順番がバラバラでしょう。
まぁいいか。
土曜日で休みだけど
啓司さんは大切な取引相手を送りに空港まで行って、その帰りに我が家へやって来る。
狭い2Kの部屋は綺麗に片付けた。
寝室との間のカーテンをもう一度閉じて部屋をチェック。
よし。いい感じ。
啓司さんのリクエストのカレーを早く作ろう。