王子な秘書とシンデレラな御曹司
「本当は緊張してた」
健の目が私を捕えて離さない。
そんな事を言われ
こっちが緊張しそう。
「仕事で悩んで話を聞いて欲しかったら、いつでも話せ」
「うん」
「お前の思う通り進め。男前なお前のそんなとこにも惚れてる」
「ありがとう」
「好きだよ」
ここで
私も好きって言えたら……きっと幸せになれるのにね。
急すぎて頭が回らないよ。
タクシーに乗り込み住所を告げ
健に手を振りながら
深くシートに沈み込む。
このまま
ずーっとシートに沈みたい。
人生初のプロポーズ
キスされるとこだったし
夜の流れる景色を覗きながら
なぜかタメ息が多い私だった。